世界一周9日目 PM7:00 「おっさん、万歳」

DAY9 インド、ヴァーラーナシー。

無事、ヴァーラーナシー空港に到着。
目の前に広がる光景は、北斗の拳の出てきそうな荒れ果てたあの光景。

まるで戦時中。

ホテルまでの送迎に準備された車に乗り込む。
運転席と助手席にインド人が2人。
車はボロボロ。
当然、フロントガラスは割れている。
あちこちで鬼のように鳴り響くクラクション。
あげくに、インド人何言うてるかさっぱりわからん。

「なんやこの荒れまくった場所は・・・、話には聞いてたけど想像以上やん」

荒れた光景の中を車は進む。
延々と砂利の道路工事現場のような道を進んでいく。
不安を抱えたまま30分ほど走っただろうか。

やっと少しマシな建物が見え始めた。

「ん、そろそろかな?」
全然そろそろじゃなかった。
車はどんどん走る。

インド人に聞いてみる

「こんなに遠いの?」
「・・・」

無視だ。

走り始めて1時間ほど経っただろうか。
やっと街のような場所が見えてきた。
車や自転車が、入り乱れてクラクションが鳴り響く中を、間を縫うかのように車は進む。
信号もない。
交通ルールは無いに等しい。
見たこともないような激しい光景。

まさにカオス。

「なんちゅう所や・・・」
ずっと続く不安と緊張。

この辺りで、渋滞で車は全く進まなくなった。
すると10分後、しびれを切らしたかのように

運転手「降りろ」

僕「ん?もう着いたってこと??」

助手席のインド人と一緒に降りて歩く。
すると助手席インド人が、オートリクチャーを捕まえて、なにか伝えている。
で、これに乗れ!
みたいなジェスチャー。

「え?乗り換え?」

ホテル送迎の途中で乗り換え?
聞いたことあらへん。
めちゃめちゃ不安だ。
でも、もうこんな所からどうしようもない。
従うしかない。

で、助手席インド人も一緒に乗り込んで出発。
しかも、若いインド人の女の子3人と相乗り。

そして、走ること約30分。
またしても、渋滞で進まない。
ずーっと動かない。

オートリクチャー「あかん、進まへん。ここで降りて」
助手席インド人「なんでやねん!金渡したやん!」

みたいなバトルが勃発している。
そのやり問いを無表情で見つめながら思う。
「もう、そんな喧嘩は良いから、さっさとホテルへ送っておくれ・・・」
結局、オートリクチャーを降ろされ、しばし歩く。
違うオートリクチャーにまた交渉している。

で、乗り換え。

「いやいや、はよホテル連れて行って。お願い・・・」

空港出発から鳴り響きっぱなしのクラクションと砂埃。
ちゃんとホテルに連れて行ってくれるのか、という不安と緊張。

もう、笑顔なんて作れる余裕も無い。
それどころか、表情も作れない。

「今、俺かなりキテる・・・」
心の中でつぶやいた後、精神的な限界を感じた。
そんな追い詰められた状態で、思ったことが

「今の自分を記録しよう」
そう思って撮った写真がこちら。

名付けて「ヴァーラーナシー」
ヤバい(笑)

この顔で進むこと30分くらい?
またしても!!!
渋滞で全く進まなくなった。

「もうほんまに限界・・・」


「ヴァーラーナシー」再び。

すると、助手席インド人が
「降りろ」
そう言って、僕の荷物を抱えて歩き始めた。
15キロのバックを抱えているのにとにかく歩くのが早い。
手ぶらの僕が置いて行かれるくらいに早い。
競歩の選手になればいいのに。
転職して。

 

で、5分ほど歩いたところで、立ち止まる。
やっと、着いたようだ。

今日の宿の日本人ゲストハウス「サンタナ」だ。

すでに、空港出発から2時間以上が経っていた。
シンガポール出発からだと、どれだけの時間が経っただろう。
本当に心身ともに疲れ果てていた。

ドアを開けた。
そこには若い日本の男が2人。

僕「あ~、日本人ですか、嬉しい。榊原です、よろしく」

その二人に話を聞くと、旅をきっかけに働き始めたという。

簡単にチェックインを済ませて、部屋へ。
想像以上にきれいでビックリ。

大人なので追加料金で個室。

ダニに刺されるのを覚悟してたので、とりあえず一安心。

荷物を置いて、ベランダに出てみた。
そこには、3人の大学生がいた。
こんばんは、って感じで話しかけた。

とても礼儀正しく、素直で真面目な青年達だ。
みんな就職も決まっていて、卒業旅行でインドに来たという。
就職先も、みんな銀行や大手企業、優秀な学生達。

そこに、たばこを吸いに来たのが、宿のスタッフ男性。
彼は23歳、インドへの旅をきっかけに、ここで働き始めたらしい。

で、もう一人やってきた。

彼の名前は「てっぺい君」世界一周中の29歳のイケメン。
広島から東京までヒッチハイクして、そこから世界一周をスタートした。
もう完全に、ネジが飛んでいる(笑)
年下なのに、魅力を感じる男だ。

疲れ果てているけど、みんなと30分くらい話しをしたかな?
短い時間だけど、こういう出会いが最高にうれしい。
旅をしていて、本当に素晴らしいと感じるのはこういう「出会い」。
みんな僕よりもずっと若いけど、本当に、色々と考え、体験してるんだと感心した。
そして、刺激を受けた。

「世界一周」
僕は39歳でこの旅に出た。
出る前は、もっと若い頃に行きたかった!って思ってたけど、出てみると、遅すぎるとも早すぎるとも思わなくなっていた。

今こそが自分にとってベストなタイミングだった。
そう思うようになっていた。

若い頃には、わからなかったことがわかることが最近よくある。
大人になったからこそ、楽しめること、感じられることがたくさんあることに気づく。

おっさんも悪くないわ。
おっさん、万歳。

デコ広がってきてるけど。

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プロフィール

左のスケベそうな顔した男が僕サッキーです。こんなスケベそうな顔してますが、小さな会社を経営しています。4年前に決意した「社長のまんま世界一周に行く」という夢。そして叶えた33日間の夢の旅。このブログは、そんな旅の記録です。実際に世界一周に出て、感じたこと、気づいたことなど、これから旅に出たい人の役に立てばうれしいです。僕もまた新しい夢を叶えるために進みます。

株式会社FPJ:http://fpj-world.com/

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