DAY6 クアラルンプール。
パビリオンでは、良いサンダルが見つからなかった。
続いて、LOT10伊勢丹へ。
伊勢丹が、クアラルンプールに出しているでっかいショッピングセンターだ。
クアラルンプールは、パビリオンやLOT10をはじめ、様々なお店がコンパクトに詰まっている、魅力的な都市だ。
かなり好きな感じ。
LOT10横にある、スタバで少し休憩してから再度サンダル探しへ。
サンダルが売っているであろうほとんどのお店を回ったけど、結局、良いのが見つからず。
少し歩くけど、昨日はゆっくり見れなかった「ペトロナスツインタワー」へ行ってみることにした。

ペトロナスツインタワー
このタワー、外観だけじゃなく、内部もなかなかにスゴイ。
中に入ると「スリアKLCC」というショッピングセンターがある。
ブランド店から、スポーツ店、飲食店など、ショッピングから食事、エンターテイメントまで、一日中楽しむことが出来る。
1日では足りないかも。
ここでもサンダル探し。
とにかく、全部見る勢いで、いろんなお店を見て回る。
やっぱりショッピングは楽しい。
そんなウキウキショッピングの最中に、事件は起きた。
あれは、もう、サンダル探しを諦めかけた午後7時。
歩いていると、少しづつ肛門をノックするあいつ。
だんだんとノックの回数と強さが増してくる。
でも、僕は少々ノックされても簡単にはドアを開かない。
しかし、あいつもドア(肛門)が壊れるくらいの勢いでノックし始めてきた。
「よし、そろそろコスモは満タンだ」
意味不明だが、機は熟したって感じ。
ぎりぎりの状態でトイレに入った。
なんと!
不得意な和式便所しか空いていないじゃないか!!
洋式が良いけど、一刻の猶予も許さない肛門。
あいつの肛門ノックも激しく、今にも突き破ってきそうな勢いだ。
耐え切れず和式へイン!
大慌てで、ズボンを下ろしながら、しゃがみ込み、頭の上にある棚に、ミニバッグとスマホ、メガネを置く。
それと同時に全てが開放された。
柔らかめだ。
あ、食事中の方、ごめんなさい。
「ふ~、なかなかギリギリやった」
安堵が広がる。
完全に出し切ったところで、ズボンを上げながら立ち上がった。
と、その瞬間!!
頭が棚に当たり、そのまま、棚の上のものが落ちる。
「痛っ」
「あーっ!!」
バッグとスマホは間一髪、便器の横に。
しかし、眼鏡は便器の柔らかめ辺りへきれいにイン!!
「オーマイガ!!オーマイガ!!」
*ネタじゃなくオーマイガを連呼。
そう叫んだ瞬間に、動いた体にセンサーが反応して、なんと水が流れてしまった。
ジャーーーー!!
眼鏡が流れてまうやん!
そう思ったが、眼鏡は流れることなく便器の中でぐるぐると逆にきれいになった。
しかし、さすがに手を入れて取る気にはなれない。
するとそこに警備員が入ってきた。
僕「ゴム手袋はないですか?」
警備員「どうした?」
僕「これ」
トイレの中を指さす僕。
便器に沈んだ眼鏡を見て、警備員が一言。
「オー、フィニッシュ・・・」
いやいや、オーフィニッシュちゃうから!!
手袋や!
手袋を出さんかい!
再度、便器をのぞき込む警備員、こっちを向いて一言。
「オー、フィニッシュ」
それはもうええから!!
そのまま警備員は行ってしまった。

事件現場。
とにかく、眼鏡がないと非常に困る。
なんとか救出しなければ。
早く救出しなければ、知らない人が上から乗っけてしまうかもしれない。
そうなると、本当にフィニッシュだ。
よし、手袋が無いなら、ナイロン袋を使って取り出そう!
という事で、袋をもらうため店回り。
意味が通じないみたいで、なかなか見つからない。
やっと、プーマで靴を入れていたナイロン袋をゲット。
すぐさまトイレに戻った。
すると、ナイスタイミングで掃除のおじさんがいるではないか!
「手袋は無いか?眼鏡が落ちた」
カタコト英語で伝えるが、全く英語が無理みたいだ。
なので、便器の中を指さし「オーマイガ」と言った。
するとおじさん、無言で眼鏡を見つめる。
その直後だ!
なんと!便器に手を突っ込んで眼鏡を取り出した!
素手だ。
唖然。
何が?みたいな顔でこちらを見て、取り出したメガネを何事もなかったかのように水洗い。
はい、って感じで渡された。
トレイの神様inマレーシア。
その後、洗剤でこれでもかと洗いまくってから、ナイロンに入れた。

無事生還。神様ありがとう。
腹が減ったので、ペトロナスツインタワー1Fにあるシーフードレストランで食事。
笑顔が素敵な青年ウェイターだ。
スープと寿司ロールとビールを注文。

雰囲気も接客もいい感じ。

味もよし。
料理を運んできてくれた時に、ある言葉を言ってみる。
「テリマカシ~」
すると、相手の笑顔がもっと笑顔になった。
「テリマカシ」マレーシアで「ありがとう」を表す言葉だ。
海外では、ついthank youって言ってしまいがちだけど、その国をリスペクトしようと考えた時に、「ありがとう」はその国の言葉で伝えたかった。
魔法の言葉「ありがとう」
人が笑顔になる言葉は、万国共通だ。