DAY2 タイ。
スタバでゆっくりとタイの情報収集をしていると、あっという間に13時を過ぎていた。
「おっと、そろそろホテルに行かないと」
来た道をせっせと戻る。
最初にタクシーを降りた辺りに戻り、Googleマップで、ホテルを探すが見つからない。
というのも、今回の宿泊先には看板がない。
なぜなら、この旅で、最初の宿泊に選んだのは「airbnb *エアビーアンドビー」
知ってる人も多いと思うけど、一般の人が自分の持ち家やマンションなどを宿泊施設として提供するというサービスだ。
日本で言う「民泊」
言ってしまえば一般の家。
なので、看板はないのだ。
宿主の名前は「エバン」事前にメールで、行き方などは教えてもらっている。
メールによると、アパートメンツで、どうも受付のおばさんがいるようなのだが、どこを見渡しても普通のマンションとかアパートばかりでわからない。
しかも治安もそんなによさそうな雰囲気ではない。
マップ上はピッタリ合っているのに、ホテルがわからない。
慣れない15キロのバックパックで背中が痛い。
かれこれ1時間以上付近をさまよっていると、ひとりのおばさんが「エバン??」と話しかけてきた。
「オーイエス!!エバン!」
受付のおばさんだ。
というか、そのババア、いや失礼。おばさまの前は何度も通り過ぎている。
目も合っている。
どう見てもバックパックで迷っている旅人が、何度も何度も目の前を通り過ぎているのに、なんで声をかけてきたのは1時間以上経ってからなのか?
このババア、いや、おば様は、何を考えておられたのか?
謎だ。
おば様から、部屋のキーと、入口の開錠方法などを教えてもらって部屋に向かう。
ルームナンバーは「11」
エレベータは無い。階段のみ。
バックパックを背負って階段を登るのは、なかなかキツイ。
2F、3F、4F・・・、11は・・・無い。
5F・・・無い
6F・・・無い
次は・・・屋上。
う~ん、上から見渡す景色は気持ちがいいな~。
って、「11」無いやん!!!
そんなはずはない。
見落としたか・・?
もう一度下へ下がる。
6F、5F・・・無い。
4F、3F・・・うん、無いね。
2F、1F・・・ん?無かったよね??また見落としたのかな~?バカだな~俺は。
じゃあ、もう一度
1F・・・は無いね。
2F、3F、4F・・・、うん、11無いね。
5F・・・うん、無い
6F・・・うんうん、無い
次は・・・屋上。
う~ん、上から見渡す景色は気持ちがいいな~。
って、ちゃうから!!!
11ないやんけー!!
間違えよったな、あのババァーーー!!!!
と、ふと横を見ると、屋上に、完全に後から作ったであろうコンクリートハウス的なものが。
「ん?これは道具入れだよね??いや、部屋?もしかして部屋なの?」
完全に、「屋上にも一部屋作ろうぜ~!」的なノリで作った光景が目に浮かぶ素人感満載の外観。
ゆっくり近づき、ドアを見る
『11』
じーざす
「おのれ~エバンめ~~!!!ほかにもいっぱい部屋あるのに、なんでよりによってこの部屋を俺に当てたんや!日本人やからか!なめとんな~~」
と被害妄想満開でキレていたが、時すでに遅し。
仕方ない。
カギを開けて入室。
「ん??おっ?おお~」
意外にも、部屋はきちんと整理整頓されて、とてもきれい。
内装や小物もおしゃれでいい感じ。
「お~、嫌いじゃない。良い感じやん」
そう、この旅は短い。
短いからこそ、全ての経験を味わい尽くさないともったいない。
良いも悪いも、自分の価値観一つだ。
よし、とにかく全部を楽しもう。
たった33日。一分一秒味わい尽くすのみ。
おまけで部屋の外にあったシャワールームの動画をどうぞ。