DAY10 インド、ヴァーラーナシー
過酷な移動で疲れ果てて、昨日は深く寝た。
で、昨日の夜のこと。
ゲストハウスのスタッフK君から「明日の朝、ボートツアーに参加しませんか?」
との誘いを受けた。
朝日が昇る前に、ボートに乗って、ガンジス川からガートや沐浴するヒンズー教徒を見学するツアーらしい。
お~、全く興味湧かへん。
とにかく疲れ果ててたから、早起きを想像しただけで眠くなる。
でも、経験しないともったいない。
確か、集合が朝の5時半だったと思うけど、答えはイエス。
「この旅は短い。とにかく無駄にできへん」
って感じ。
で、翌朝5時半ころ?一階のロビーに降りた。
そこに、昨日は見なかった若い男女が。
「うそやろ、ここにカップルで来てる??」
こんな過酷で、不便で、お世辞にも清潔とは言えない環境にカップルで旅行??
考えられへん・・・
そして、彼女の顔を見た。
ん、かわいい??
いやいや、そんなわけはない。
こんな、戦時中みたいな場所にかわいい日本人女子がいるわけがない。
そんなことを思ってみていると、インド人が迎えに来た。
参加者は3名。
僕とその若い男女だ。
歩き始めてふと、その女子の横顔を見る。
かわ・・いい?ような・・
いやいや、この場所でそんなわけはない。
「そんなわけはない」
心の中でお経のように唱えながら、歩く。
下手したら声が出てしまってたかもしれない。
出てたとしたら、日本から一人でバナラシに来た完全にヤバい奴だ。
5分ほど歩いたかな?
ボート乗り場に到着、乗り込む。
若い女性が僕の向かいに座った。
ちらっと顔を見るチンパンジーおじさん。
ズッキューン
めちゃめちゃかわいい×2000
日本から遠く離れたこのインド、バナラシの地でまさかの美女と一緒のボート。
まさに奇跡。
疲れ果てて、干物みたいになったおじさんの心が潤っていく。
神様ありがとうだよ~。
ガンガーに感謝だよ~。
聞くとカップルではなく、阪大の学生で、交換留学でデリー大学に通っているらしい。
今日は、旅行で来たとの事。
こんなに若い頃から、海外、しかもインドに興味を持って留学する。
えらい!
自分が彼らくらいの時は、ただ時給がいいという理由で始めた家庭教師で稼いだ金をナンパで使う。という、なんの生産性もない活動を延々と繰り返していた。
まさにクズ学生だ(笑)
「これでおいしいものでも食べなさい」
って紳士っぽく現金たっぷり渡したい気分だ。
渡してないけど。
(後の話だけど、インスタント味噌汁は渡した)
楽しいボートツアー開始。
ガンジス川には、僕たち以外にも、観光客を乗せたボートが溢れている。
観光地化されてるんやな~って感じ。

ボートツアーだらけ。

ガンジス川から見るガート。幻想的。

ガンガーと美女。byチンパンジー
ただ、ガンジス川から見る風景はまさに非日常。
ガート、沐浴をする人々、ガンジスの日の出
朝の陽の明けきらない雰囲気も手伝って神聖な空気が漂う。
貴重な体験。

ガンジスの朝日。きれいだったなー。

ガンガーと美女。再び。byチンパンジー
ボートを運転してくれるインド人が、色々と歴史や雑学を片言の日本語と英語で語ってくれる。
さすが阪大の2人は、うんうん、とうなずいて聞いている。
一方わたくし、さっぱり聞き取れない。
なので、ぼーっと風景を見ていた。
そして、いつの間にかインド人ガイドの話に聞き入っている自分がいた。
うんうん、そうなんや~
へー、勉強になるわ~
ん?
さっきまで片言だったインド人が、日本語を喋っている。
しかもペラペラで(笑)
意味不明(笑)
あの片言はなんやったんや。

最後は日本語ペラペラのインド人。
ボートツアーも終わり、次は宿に帰るのかと思いきや一軒のお店に入る。
出てきたのはチャイだ。
隣の男子大学生に聞く。
「これ飲んでもお腹壊さへんかな?」
おそらくこの男子は思っただろう。
この坊主のおっさん、キモっ
しかし、思い切って飲んだ。
これが、びっくりするくらいにおいしかった。
バナラシに行ったらチャイを飲むことをおススメする。
ていうか、誰も行かへんか。