DAY6 クアラルンプール。
朝からホテルのビュッフェで朝食。
人種が入り乱れて大賑わい。本当に多国籍でテンション上がる。
適当に座ったテーブルで一緒になった、短髪白髪のめちゃめちゃカッコいい中国系アジア男性と少し会話。
40代半ばくらいかな?
ジーンズに白の半袖Tシャツ、腕には品の良い腕時計とさりげないブレスレット。
身長は180センチくらいで筋肉質。
髪型も朝からビシっと決まって、笑顔もさわやか。
余裕があって、自然体。
一瞬で惹き込まれる魅力的な人だった。
あんな人になりたいな~
ま、そんなゲイみたいな話はさておき。
今日は、ブルーモスクへ行きたいので、ホテルのロビーでタクシーをお願いする。
1か国目のタイでは、移動に対するストレスが凄かった。
なので、今回は「快適」が最優先だ。
タクシーが来た。
ホテルの人「ブルーモスクまで50リンギットで行ってくれ」
運ちゃん「オッケー」
乗り込み、走り出した。
すると、30秒もしないうちに交渉してくる。
運ちゃん「ブルーモスクの前に、近くのモスクも見た方がいいぞ」
僕「そうなの?」
運ちゃん「そうだ、この3つのモスクは見た方がいい」
パンフレットを渡してきた。
運ちゃん「400リンギットで、夜の7時まで、3つのモスクを回らないか?」
正直、高いか安いかもわからない。
ざっと、計算してみると10000円位。
そこから、あーだこーだと交渉してくる。
結局、数分もしないうちに160リンギットまで下がった。
おっさん、吹っかけすぎやろ(笑)
「オッケー、お金下ろすから待ってくれる?」
で、一番近くのモスクに到着。
中に、ATMもあるらしい。
行ってみたけど、なぜかお金が下せない。
そのうえ、モスクは今の時間は閉まっているらしい。
「なんやねん、あの運転手」
この運ちゃんに、付いて行ったらロクな事なさそう。
ま、信用できない人間と一日中居たくないので、ホテルへ帰ってくれと伝える。
運ちゃんは、しつこく1日回ろう!と交渉してくる。
ほんまに、ほんまに、めんどくさい。
海外旅、とにかくこの交渉が結構疲れる。
もっと英語が出来たらって、本当に思う・・・
英語もっと勉強しよ。
結局、諦めたのか、交渉してこなくなったと同時に、めちゃくちゃ不機嫌で不愛想に。
「は~、朝からほんま疲れる・・・」
日本語で、独り言が漏れる。
ホテルに到着すると、行きは12リンギットだったので、往復24リンギット程度なのに、50リンギットを要求してきた。
僕「いやいや、24やろ?」
運ちゃん「いや、50」
僕「行きが12、往復で24やん」
運ちゃん「違う、50だ!」
僕「ありえん、24や!!」
しばらく険悪なやり取りが続き、最終35リンギットを支払った。
もう、めんどくさすぎる。
とにかく気分を切り替えよう。
ってことで、1Fにあるカッコイイラウンジカフェで昼食を取ることにした。
スタッフのおばさんがめっちゃ明るくて良い感じ。
癒されるわ~。
注文したサンドイッチをナイフとフォークでゆっくりゆっくり食べる。
本当にゆっくりと、味わいながら、丁寧な食事。
お腹と共に、心も満たされていく贅沢な時間。
食事のあと、新しいサンダルが欲しい。てことで、部屋で少し休んでから、パビリオンへ。
ホテルから、繁華街までは徒歩10分ほどだ。
途中、道がわからず、当然のように、かわいいフィリピーナに道を聞く。
すると
「Let’s Go!」
一緒に行ってくれるみたい。
道中、少し英語で会話。
別れ際、「ありがとう」って日本語で言ってくれた。
たまらなくかわいい。
夜ご飯に誘えば良かったと、本気で後悔。
パビリオン、中は広くてお店も充実してて、楽しいけど、世界共通のレイアウトって感じ。
店員の質はかなり低い。
改めて、日本の接客サービスは質が高いんやな~と思う。
思いやりとやさしさがあって、相手に不快な思いをさせないことを大切にする。
相手を、人を大切にする。
その文化こそが、日本の強み。
もちろん、ここマレーシアの人たちにもたくさん優しい人がいる。
そう、パビリオンへ行く途中に銀行へ寄った時の話。
銀行に入りATMに並んだ。
自分の順番になり、新生銀行のカードを入れた。
暗証番号を押して、操作するけどエラーが続く。
「なんで?お金ないと困るやん」
そこで、銀行の人にヘルプミー。
ムスリムだろうか、頭に布を巻いた女性銀行員が対応してくれる。
カードを入れて、ボタンを押した後、「暗証番号を入力して」と言われたので、入れる。
エラー
もう一度。
カード入れる。暗証番号入れる。
エラー
銀行員「暗証暗号間違ってない??」
僕「合ってると思います」
う~ん、再度チャレンジするが上手くいかない。
「う~ん、困ったな」
ATMから目を外し、ふと困り果てている彼女を見た。
ここで、衝撃の事実に気づく。
めちゃめちゃかわいいじゃないか!!
あの、ターバンみたいな布の存在感が強すぎて、気づかなかった。
目がクリクリで、ホリが深い。
ドストライクのビジュアル。
もう気持ちは、ATMどころではない。

写真はイメージです。
「どうしたの?」
そこに、助っ人が登場。
キャリアウーマン風の美人おねいさんだ。
二人がかりで、困った僕を助けようと一生懸命。
そして、カードを入れて、再度チャレンジ、何度もやっているので、もはや「暗証番号を入れて」なんて言ってくれない。
「暗証番号は何番?」
もう、おねいさんが直接僕の番号を打ち込んでいる(笑)
と、この時、冷や汗が噴き出した。
なぜか?
なんと、暗証番号を間違えていたことに、気づいてしまったのだ。
「や、やば~い・・・」
かれこれ10分以上、2人は僕のためにATMと格闘してくれている。
おねいさん「日本の銀行に連絡を取って、どうにかしてもらいましょう」
いやいや、それはよして欲しい。
だって、原因はわかってるんだもの。
原因はなにかって?
そう、暗証番号が違うの。
だから絶対に、お金は出てこないの。
何度も何度も、違う番号を一生懸命入れてるだけなの。
意を決して、二人に伝えた。
「あの~、暗証番号間違えてるかも。てへっ。」
一瞬の間のあと、2人とも大爆笑。
「も~!!(笑)」って感じ。
呆れながらも、頼りなさそうな僕を最後まで2人がかりで助けてくれた。
嬉しかった~!
ありがとう♪
あ~、夜ご飯誘えばよかった。
2人とも。